見にくい部分に色が割れ錆びが発生していて、見える所には深くキツメのキズが入り回りが大きく凹んでいる板金塗装修理ご依頼を頂きました。（プレミオ 大垣市よりご来店）
作業に入って行きます。
かなり凹んでいます、この場所ですと手や道具が入るため付属部品を取り外して行きます（泥除けの様な物で、フェンダーライナーと呼んでいます）
取り外し作業し易い様にスペースを付くって行き、スペースが確保出来たら裏から当盤とハンマーを使って凹みを直して行きます。
こんな感じで粗出しをして行きます。
大体の粗出しが出来たら色削って行き、
さらに鉄板を均していき高い所が有れば熱を加えて鉄板を絞って上げて周りと同じ高さに均していきます。
粗出しが終わり、さらに綺麗に均一に叩き終わったら鉄板と色の境目のエッジを滑らかにして行きす、
鉄板と色の境い目が滑らかに出来ましたら、鈑金した箇所をさらに平らに仕上る為にパテと言う材料を用いて板金で取りきれない小さな波を修正して行きます（パテとは粘土の様な物です）
パテが塗り終わったら、セッティング時間を置いて高温の熱を入れて行き強制乾燥させて行きます。
乾燥後、パテを研磨して行き違和感の無いボディーラインに有ったように丁寧に整えていきます。
パテ研磨後、下地をさらに整える為に防錆効果・細かい傷消し効果の役割をしてくれる
プライマリーサフェーサーを塗って行きます。
サフェーサーが余り違う場所に付着してしまいますと、塗装する面積が大きくなってしまいますので、極力必要の無い所に付着しない様に紙を張って養生をして、サフェーサーを数回かに分けて塗って行きます。
セッティング時間を置いて、サフェーサーを強制乾燥乾燥して行きます。
乾燥後、耐水ペーパーの800番程度でサフェーサーの表面を滑らかに研いで行き、サフェーサー以外の所も塗料の密着が良くなる様にさらに細かいペーパー1500番程度の傷を全体に均一に付けて行きます。
隣のフロンドアも塗装を致します。傷も付いていないのにどうして塗るのか？
全く同じ色に調色すると言うのは大変難しく困難な事でありますので、その色の違いを隣の隣接パネルまでに色を吹いて行く事により色の違いを分かりにくくして行く為に行う作業をボカシ作業と言っています。
で、そのボカシ作業をするに当たって、塗料の密着を良くする為にフロントドアにも細かいキズを付けて行く足付けと言う作業をして行きます。
足付け完了後、塗装専用ブース車を入れ紙を張りを行います。
塗装と言う前に必ず脱脂作業を行います。
脱脂作業には、ホコリ・汚れ等と塗装面を綺麗に清掃する為に行っています。
前もって調色して置いた塗料を塗って行きたいと思います。
下地のサフェーサーが止まるまで何回かに分けて塗って行きます。
（良く見ると？まだ、下地のサフェーサーが透けて見えています）
下地が止まったら少しずつ大きく広く横に塗り広げて行きます（この作業がボカシ作業です）
上の写真と下の写真では？マスキングテープに色が付いている感じが違うと思います？
これが、少しずつ色を塗り広げて行くボカシ作業です。
下地がシッカリと止まりましたら最後に、色の保護・艶出しと言ったクリアーコートを最後に塗って行きます。
少し分かりにくいかも知れませんが？光沢感が出てきたと思います。
セッテイング時間を置いて強制乾燥を行い塗装面に付着したホコリ等と丁寧に取り除いて行き、
磨き込んで外した部品を取り付け完成。
洗車して納車です。
この度は、誠にありがとう御座いました。
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